ガウスのある種の特異級数の和を読まれた方へ。

ガウスの論文に書かれていることがそのまま数学。数学とは何かという問いに対する究極の答えです。論理を追うことを通じて論理をこえた何物かに共鳴しましたね。ガウスの情緒。非常に具体的な情緒です。ガウスは自分が発見した平方剰余相互法則に共鳴していて、その心情を特異級数の和の考察を通じて(あるいはまた他のいろいろな証明を通じて)語っているんですよね。数学というのはそういうもので、そのまたガウスに共鳴するのが「数学がわかった」ということだと、岡先生は言っているように思いました。ただの論理じゃないんですよね。

 

数学とはなにか、ということを考えている人へ。数学で行き詰まってしまったことがある人へ。

それは論理がわかることではないと、いうわけです。

論理を越えた何者かに共鳴すること、ということが究極な答えなわけです。

人の心を介すること、もう一度、数学をやりながら、数学を探してみましょう。